カテゴリ:障害者・高齢者( 12 )

生存権について[討論ブログ・白崎さん発題]
生存権について、障害者の方と以下の議論をしました。

 生存権を保障していない国の憲法で有名なのは、アメリカ合衆国憲法です。アメリカ憲法には、そもそも社会権の観念がありません。それから、福祉でよく話題に出される、スウェーデンやデンマークはどうでしょう。これも日本国憲法の生存権とは一味違っています。たとえば、スウェーデン統治法典第二条4項ですが、

4 公共機関は、社会のあらゆる分野における指針としての民主主義の理念を尊重し、および国民の私生活および家族生活を保護しなければならない。
 公共機関は、すべての人が、社会生活における参加と平等のための機会が得られるように努めなければならない。
 公共機関は、性、皮膚の色、国籍または人種、言語または宗教的帰属、障害、性的志向、年齢その他個人的事由に基づく差別と闘わなければならない。

 というようなことで、「平等権」のニュアンスが強いです。

 デンマーク憲法は75条二項で、「自己またはその扶養者の生活を維持することができない者は、ほかにその扶養に任ずるものがない場合、公的扶助を受けることができる。----」

 とあります。これは、公的扶助(所得保障)のことですね。

 日本の生存権は、マッカーサー憲法草案にかかわったベアテ・シロタがいろいろワイマール憲法などをひっくり返して原案をつくったのですが、最初の彼女の案は、国連憲章や国際労働機関基準など国際法を意識した具体的なものでした。それが、あとで、削られていまのようになりました。

 私見ですが、「健康で文化的な最低限度の生活」というのは、行政に恣意的な解釈をさせる問題の多い文言だと思われます。「最低限度」という文言をはずして、世界人権宣言や国際人権規約(国際法基準)のような「人間の尊厳ある生活」とかいう文言に変えて、そして、スウェーデンのように、公的機関に差別と闘う義務を課す規定も設けてもっと厳密にすべきです。あいまいなで、パターナリズム的(温情主義)な生存権規定は政治的な「道具」として利用されてしまいます。
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by shiryouko | 2005-12-09 07:55 | 障害者・高齢者

カナダ憲法 第15条 【法の下の平等・法の平等保護】
すべての個人は、法の前および法の下において平等であり、差別、とりわけ、人種、出身国または民族的背景、肌の色、宗教、性別、年齢、もしくは精神的または肉体的障害に基づく差別を受けることなく、法の平等な保護および利益を受ける権利を有する。
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by shiryouko | 2005-09-22 11:35 | 障害者・高齢者

スイス誓約者同盟の連邦憲法 第8条【法的平等】
2 何人も出生、人種、性、年齢、言語、社会的地位、生活様式、宗教、哲学もしくは政治信条を理由として差別されてはならない。または、身体や知的および精神の障碍を理由として差別されてはならない。
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by shiryouko | 2005-09-22 11:11 | 障害者・高齢者

ポーランド共和国憲法 第69条【障害者に対する援助】
障害者には、公的権力が、法律にしたがって、生存を確保し、労働に適応し、社会的コミュニーションをおこなううえでの援助を与える。
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by shiryouko | 2005-09-22 11:02 | 障害者・高齢者

スペイン憲法第49条、第50条
スペイン憲法第49条(障碍)
 公権力は、身体、心理、精神の障碍者の防止、手当て、復権、無差別政策を実施する。そして、障碍者が求めている特別の看護を行う。本編が市民みんなに認めている権利を楽しめるよう、障碍者に特別の保護を与える。


スペイン憲法第50条(高齢)
 年とった市民にたいし、公権力は、適切にかつ定期的に更新される年金により、十分な生計を保障する。公権力はまた、家族の義務とは独立に、これらの者の健康、住居、文化と安逸に関する特別問題を大切に配慮して、社会事業を通じ、その安心立命を増進する。
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by shiryouko | 2005-07-12 13:59 | 障害者・高齢者

スウェーデン統治法典 第一章 第2条 4 [少数者]
第2条 4 道徳的、言語的または宗教的少数者が、彼ら独自の文化および社会生活を保持し、発展させる可能性を促進しなければならない。

*手話を使う権利がここに入ると考え、このカテゴリーに入れました。

第20条 2 サーメ人がトナカイを飼養する権利は、法律で規制する。

*伝統文化のカテゴリーにも入るかと思います。「権利は・・・規制する」という言葉は日本語としては「?」と感じました。「権利は法律で保障し、乱獲を防ぐための制限を設ける」という内容ならわかりますが。少数者の権利というより、保護という内容です。ひとまずこのカテゴリーに入れました。

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by shiryouko | 2005-07-04 23:53 | 障害者・高齢者

スペイン憲法第49・50条
第49条 [障害者の保護]
公権力は、身体的、知覚的及び精神的障害者の予防、治療、リハビリテーション及び社会復帰の政策を実施する。また、公権力は、障害者に対して、必要な特別の看護を行い、かつ、本編がすべての市民に与える権利を享受することができるように、特別の保護を与える。
第50条 [高齢者の保護]
公権力は、適切な、かつ定期的に更新される年金により、高齢市民の経済的充足を保障する。同様に、公権力は、家族の義務とは別に、健康、住居、教養及び余暇に関する高齢市民特有の問題に対処する社会事業の制度を通じて、高齢市民の福祉を増進する。
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by shiryouko | 2005-07-02 20:22 | 障害者・高齢者

イタリア共和国憲法 第38条 
第38条

①労働能力を欠き、生活に必要な資力を欠くすべての市民は、社会的な扶養と援助を受ける権利を有する。

②労働者は、労災、病気、障害および老齢、不本意失業の場合に、生活の必要に応じる資金を与えられ保障される権利を有する。

③労働能力を欠くものおよび身体障害者は、職業教育・訓練を受ける権利を有する。

④本条の定める仕事のために、国が設置し整備する機関及び施設が用意される。

⑤私的な扶助は、自由である。
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by shiryouko | 2005-06-28 06:53 | 障害者・高齢者

ウガンダ憲法第24条 手話の権利など言語権。
ウガンダ憲法第24 文化的目的
(ラフな訳は後日つけます)

Cultural and customary values which are consistent with fundamental rights and freedoms, human dignity, democracy, and with the Constitution may be developed and incor porated in aspects of Ugandan life. The State shall-

(i) promote and preserve those cultural values and practices which enhance the dignity and well-being of Ugandans;
(ii) encourage the development, preservation and enrichment of all Ugandan languages;
(iii) promote the development of a sign language for the deaf; and
(iv) encourage the development of a national language or languages
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by shiryouko | 2005-06-02 09:26 | 障害者・高齢者

フィンランド憲法第17条 手話の権利
フィンランド憲法第17条

●自分の言語と文化に関する権利
フィンランドの国語は、フィンランド語とスウェーデン語である。
各人が、法廷において、またその他の公的機関との交渉において、フィンランド語またはスウェーデン語を自分の言語として用い、かつ、これらの公的機関から当該言語によって書かれた文書を受け取る権利は、法律によって保証される。公権力は、国内のフィンランド語系およびスウェーデン語系の住民の文化的および社会的要求に対して、等しい原則に基づいて対応しなければならない。

国内先住民としてのサーミ人、およびロマニ人その他の民族集団は、固有の言語と文化を維持し、発展させる権利を有する。サーミ人の、公的機関においてのサーミ語を使用する権利については法律によって定める。手話の使用者および、身体障害のため通訳および翻訳の補助を要する者の権利は、法律によって保証される。
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by shiryouko | 2005-06-02 09:23 | 障害者・高齢者